有病者歯科医療

持病をお持ちの方の歯科治療
「有病者歯科」

日本は長寿の国として知られており、寿命が長くなった分持病を持った高齢の方も増えています。そんな中で、例えば血液をサラサラにする薬を使用している人に、適切な知識を持たずに治療を行うと、出血量が多いことで重篤な状態になってしまうリスクがあります。このような事態を避けるために、当クリニックは有病者歯科の治療を得意とする歯科医師が治療を担当いたします。持病を持っていることで歯科の診療を受けにくいとお悩みの場合、ぜひ当クリニックにご相談ください。

歯科治療と関係のある
全身疾患とは?

歯科の治療を行う際に注意すべき疾患としては、心臓疾患や糖尿病、高血圧や骨粗しょう症などがあります。
当クリニックでは問診やカウンセリングでどのような持病があるかをお伺いしています。
上記の疾患以外でも、診療を受けていたり、お薬を服用したりしている場合、念のため情報提供していただけるようにお願いいたします。

01糖尿病

糖尿病と歯周病を併発している人は少なくありません。糖尿病と歯周病がある場合、片方が悪化するともう片方も重症化しやすい相互関係に注目する必要があります。歯周病の炎症は、インスリン(血糖値を抑制する物質)の作用を低下させますし、糖尿病で血糖値が上がると、歯を支えている歯槽骨へのダメージが進みやすいのです。
また、糖尿病を発症している人は、治療時の刺激が血糖値に影響することがあり、昏睡状態に陥るリスクもあるので、それを踏まえた対応が必要となります。

治療時の注意点
上記のようなトラブルを避けるために、当クリニックでも抗菌薬の投与などの工夫を行います。患者さんにおいては、食事前や糖尿病治療薬を飲んだ直後に治療を受けないようにご配慮ください。
02高血圧

高血圧は、WHO(世界保健機構)によって最高値が140mmHg以上、最低値が90mmHg以上と定められています。自覚症状が無いこともあるので、測定の機会が無い場合、気付けないままでいる人も少なくありません。歯科の治療では、麻酔の注射時に血圧が上昇することがあり、血管破裂による脳内出血を起こすこともあり得ます。
また、糖尿病を発症している人は、治療時の刺激が血糖値に影響することがあり、昏睡状態に陥るリスクもあるので、それを踏まえた対応が必要となります。

治療時の注意点
また、血圧に配慮して降圧剤を利用されている方の場合、歯肉増殖という状態になることもあります。このように、高血圧の方に対しては、状態の確認や服用しているお薬の内容確認などを欠かすことができません。患者さんの側では、血圧が低めの午前中に治療を受けることや、治療前に血圧を測ることなどに留意してください。
03循環器疾患

循環器系疾患がある場合、服用されている薬の確認や治療前の状態確認、治療中の生体監視装置によるモニタリングなどを行う必要があります。特に、血液をサラサラにする作用がある抗血小板薬や抗凝固薬を使っている方であれば、出血を伴う治療をする際には注意が要求されます。そのため、歯科クリニックの側が疾患と薬剤の影響を十分に知っておく必要があります。

治療時の注意点
治療を行う際には不安や緊張、ストレスや痛みをできるだけ緩和し、交感神経を昂ぶらせないように配慮しています。
04骨粗しょう症

骨粗しょう症になると、骨密度が低下するので、ちょっとしたことでも骨折しやすくなります。女性に多く見られるほか、加齢の影響も無視できません。治療に際してはビスフォスフォネート製剤(BP剤)を服用されている場合に注意が必要です。この薬剤を使用している場合、顎骨壊死という状態になって顎の骨がダメージを受けている可能性があります。

治療時の注意点
ビスフォスフォネート製剤を服用している患者さんの場合、骨粗しょう症の主治医に相談したうえで歯科の診療を受けるように注意してください。また、歯科クリニックでも必ず服用していることを申し出てください。

問診表への記入とお薬手帳の持参にご協力ください

全身疾患がある場合には、治療上注意すべきことが多数ありますので、必ず問診票に記入していただけるようにお願いいたします。ご自身の疾患が、「歯科の診療と関係があるかわからない」という方も多いでしょうから、治療中の疾患がある場合や服用中のお薬がある場合は、ご記入いただければ当クリニックの側でも確認し、適切な配慮を行います。

当クリニックの
有病者の治療について

  • 全身状態の評価

    歯科の診療を行うにあたって、担当医師に問い合わせて医科歯科連携を行う場合があります。それぞれの専門性を持って患者さんの全身状態を適切に評価したうえで、治療を提供していきます。

  • 治療中のモニタリング

    持病の種類や治療の内容によって、血圧や血中酸素濃度などをリアルタイムで把握するモニタリングを行います。これによって不要なトラブルを避けられますし、緊急時に早急な対応ができるようになります。

  • AED・救急薬剤など

    急激な血圧変動が起こった場合に備えて、昇圧剤や降圧剤を準備しています。また、アナフィラキシーショックが起こった場合にも対応できるように、エピペン(アドレナリン)も欠かしません。迅速に扱える場所にAEDも置いていますし、素早く使用するための訓練も行っています。

術前後の口腔管理の重要性

何らかの疾患で手術を受ける前に、口腔内の状態を整えていくことで、リスクを低減することができます。例えば、お口の中に細菌が多いと誤嚥性肺炎の危険性が増しますし、感染性心内膜炎を起こすこともあるからです。また、骨粗しょう症でビスフォスフォネート製剤(BP剤)を使用している場合は、あごの骨の壊死によって抜歯をする可能性もあります。

【診療時間】09:00~13:00/14:30~18:30
【休診日】火曜、土曜午後、日曜、祝日