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予防歯科と唾液検査について

 自分の口の中や歯の病気のこと、どれだけ知ってますか?

実は、どれだけ丁寧に歯磨きをしていてもご自宅のケアだけでは限界があります。
本当の意味で虫歯や歯周病を「予防」するには、お口の状態を把握する事が大事です。
それぞれの方のお口の状況を把握するために「唾液」と「唾液検査」をテーマに取り上げます。

唾液には以下のような作用があります。

 自浄作用:汚れを洗い流す働きで、汚れを落とし口臭や虫歯、歯周病を予防してくれます。

 緩衝作用:お口の中を中性に保とうとする働きで、酸を中和してくれる機能によって、唾液が多い方は虫歯になりにくくなると言えます。

 再石灰化作用:虫歯菌の出す酸により、溶けかけた歯を修復して強くする働きです。

 抗菌作用:菌やウイルスに対しての殺菌・抗ウイルス作用で、口は様々な菌やウイルスが入り込もうとしてきますが、唾液はそこの防御をしています。

 消化作用:糖を分解して細かくする消化酵素の働きです。

 湿潤作用:お口の中を保湿してくれる働きで、お口の中が乾燥してしまうと炎症が起こりやすくなります。

このように様々な働きがあり、唾液はみんな同じではなく、人それぞれ性質が違い、それが口腔内の状態や疾患にも大きく影響しています。

唾液検査は簡易的かつ安価で現在のご自身の唾液の状態を知ることができます!

ぜひ一度唾液検査をしてご自身に合った予防対策や口腔ケアの方法を身につけましょう!!

 当院の唾液検査では、むし歯(歯の健康)、歯周病(歯茎の健康)、口臭(口内の清潔度)に関わる以下の6項目について調べます。

検査方法は、10秒ほどお水で口をゆすいで、コップに吐き出していただくだけなので5分程度で測定できます。

※注意点として検査当日は検査の2時間前より匂いの強いものの飲食や歯磨きはお控えください

 <検査項目>

歯の健康 

 むし歯菌

むし歯菌と呼ばれる細菌が多ければ、むし歯が発生しやすくなると言われています。唾液検査では、むし歯菌の活性度の検出が可能です。むし歯がない人でも、検査の数値が高いとむし歯になりやすいので要注意!反対に、むし歯があっても菌が活性していなければ、検査の数値は低くなります。

 酸性度

唾液の酸性度は、口腔内が酸性に傾いているかを表す数値です。一般的に、口腔内環境は食事やさまざまな要因で変わり、歯が溶解(脱灰)したり、修復(再石灰化)されたりしていますが、口腔内の酸性度が高いと歯が溶解しやすく、修復されにくいため、むし歯になりやすい傾向があります。

 緩衝能

 緩衝能とは、食事などで酸性に傾いた口腔内を、唾液によって中和させる働きのことです。唾液の緩衝能が弱いと、口腔内が酸性に傾いたままで歯が溶解しやすい状態となり、むし歯になりやすくなります。分泌される唾液の量が少ないことも、緩衝能が低い原因の1つになるようです。

歯ぐきの健康 

 白血球

白血球の数値で、歯周病などの歯ぐきの健康チェックが可能です。白血球の数値が高い場合は、菌の増殖などで歯ぐきがダメージを受け、炎症を起こしている可能性があります。

 ②タンパク質

タンパク質の数値からも、歯ぐきの健康状態が分かります。歯周病などが原因で、口腔内に炎症や出血があったり、繁殖した菌が多かったりすると、唾液中のタンパク質も増えます。

口内の清潔度 

 アンモニア

アンモニアの数値は、口腔内の清潔度を知ることが可能です。口腔内の細菌数が多いと、唾液中のアンモニア濃度が高くなり、口臭も強くなる傾向があります。

このような検査の結果から、日常生活や口腔ケアでどんなことをご自身が優先して注意、意識しなくてはいけないのかがわかり、結果に伴い結果は図を交えてわかりやすくお伝えします。

唾液検査の結果からお家でのホームケアがより良くなるようにケア用品の使い方や選び方を一緒に考えてみませんか?

唾液検査のご希望.ご質問などございましたら、当院スタッフまでお気軽にお声かけ下さい。