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歯軋りが全身に及ぼす影響とその予防について
「私は歯ぎしりしていません」
このように自覚がない患者さまが非常に多いです。
しかし成人の8割以上が大なり小なり歯ぎしりをしていることが明らかになっています。
顔貌やレントゲン写真、口腔内を見るとその兆候が著明に現れている方が多く、実際にご来院されてから自覚される患者さま多いのが現実です。
歯ぎしりにはタイプがあり、歯や全身に悪影響を与えています。
歯ぎしりは3タイプに分かれます。
1.歯ぎしり型 (グライディングタイプ)
グライディングタイプは、歯の全体をギリギリとこすりあわせるタイプです。無意識で動かしている人がほとんどで、特に就寝中に起こりやすいです。
2.タッピングタイプ
タッピングタイプは、上下の歯をぶつけ合って、カチカチと鳴らすような音を出すタイプです。 歯をぶつけ合う強弱は個人差があります。
3.咬みしめ型 (クレンチングタイプ)
クレンチングタイプは、上下の歯を強く食いしばり噛みしめるタイプです。 寝ている時に無意識に噛み締めている人もいます。歯を食いしばっているときは、顎に大きな負担がかかります。 朝起きると顎がだるい、歯が浮いてるような感じがする方もいます。
寝ている間の歯ぎしり対策としてマウスピース(ナイトガード)が非常に有効です!!
①上の歯にマウスピースをはめて眠ることにより、歯ぎしりで歯が削られるのを防ぎ、上下の歯が擦れないようになります。
②歯ぎしり中の力を歯列全体に分散させます。それにより、1本の歯にかかる負担を減らし、歯が折れたり欠けたりする可能性が減ります。
③顎関節への負担から守ります。
④人工物を長持ちさせます。
当院でも歯ぎしりやくいしばりの治療のため来院される方が多くなってきています。
歯ぎしりは無意識におこなってしまうことがほとんどで、その対策としてのマウスピース(ナイトガード)は保険適用での作製が可能です。
柔らかく、違和感の少ないものや暑さの薄い硬いものを症状に合ったものを患者様に合わせておつくり致します。
原因は様々(歯並び、ストレス、癖、力み)ですが、歯ぎしりによって起こる症状は多く、下記のことが有名です。
<症状>
①歯にヒビが入る、歯が割れる
②噛むと痛む
③歯が磨り減って、かみ合わせが変わってくる
④歯がしみる
⑤歯が揺れてくる
⑥顎の筋肉が肥大化し、エラが張る
⑦睡眠不足になる
⑧口が開きずらい
⑨顎関節が痛くなる
⑩肩が凝る
以上のことを踏まえても、口腔内ばかりでなく、体全体に悪影響を及ぼしています。
≪歯軋りのチェック≫
以下の項目についてチェックをすることで、自分が普段寝ている時に歯ぎしりをしているかどうかある程度判断できます。
①歯ぎしりをしていると家族や友人から指摘されたことがある
②頭痛が引き起こされることが多い
③歯の付け根がくぼんでたり、知覚過敏があったりする
④何かに集中している時に、無意識のうちに歯や唇を噛み締めていることが多い
⑤歯が擦り減ってツルツルしている
⑥ストレスを溜め込みやすい
⑦頬の内側や舌に歯の跡がついている
⑧事故やケガ以外で歯が割れたり欠けたりしたことがある
⑨顎が疲れる
⑩治療した人工物が割れたり取れたりする。
このような項目にいくつか当てはまっているという方は、無意識に歯軋りをしてしまっている可能性があります!
歯軋りで、歯を支える骨や、歯が攻撃されているところにバイ菌がたまると、歯槽膿漏や虫歯リスクは一気に増加してしまいます。
マウスピースで歯軋りの予防をし、口腔ケアで口腔内の衛生を保ち、手遅れになる前に予防して歯を長持ちさせましょう!!